志望動機苦手なんだよなぁ
正直、「正社員」だからって理由が1番だけどそんなこと言えないし……
こんな悩み、あるあるだと思います。
派遣から正社員への転職をしたとき、僕もめっちゃ苦手でした。
でも!
派遣社員から正社員へ転職するためには志望動機をきちんと決めてしっかり伝えることが大切です。
しかし、どのような志望動機を伝えれば良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、派遣から正社員へ転職するために必要な志望動機のポイントと決め方について紹介します。
ポイントはズバリ、正社員になりたい理由!
さっそく紹介していきます。
- アラサー社会人です。
- 新卒でテレビのADに。楽しかったが体を壊したため退職 → 自動車部品製造工場で1年・インバウンドメインのコールセンターで2年派遣社員として働く → 人材系の会社で正社員に
- 自分の経験・企業からの意見・お仕事を探している人の声などを参考に、派遣から正社員を目指すあなたを応援するブログ「はけちぇん!」を運営しています。
正社員として働く意義を考える
正社員として働く意義を考えることで、自分が何を目指しているのかを明確にすることができます。
派遣社員として働く中で感じた不便や不満・正社員としてなりたい姿などをまとめて、自分自身が求めるものを整理してみましょう。
漠然とした「だって正社員になりたいんだもん!」という気持ちはよーく分かります。
ですが、面接担当者を納得させる理由がなければ、その後の話もちゃんと聞いてはもらえません。
派遣から正社員の転職だとほぼ間違いなく「なぜ正社員に?」というニュアンスの質問が来ます。
自分の頭の中でちゃんと理由がつけられれば志望動機だけでなく、他の質問にも応えやすくなりますよ。
ポイントは、雇用の安定性や正社員の待遇を志望動機のメインにしないこと。
そういった点をメインにしてしまうと、相手からすれば
「自分のことしか考えてないのかな?」
という印象を持たれてしまいます。
- 派遣では難しいが正社員でならできること
- 派遣の役割ではないが、正社員ならチャレンジできること
など……
○○だから派遣じゃなくて正社員になりたいんです!
と胸を張って言える内容がベスト。
直近では、アウトバウンドのコールセンターで1年間でんきの自由化や、光回線などの営業に従事してまいりました。
派遣のため見込みのお客様を作るところまでしか任せてもらえず、購入や申込みの意思が確認できたところで社員の方と代わりクロージングしてもらいます。
自分で提案したサービスを直接成約までご案内できないことにもどかしさを感じることがありました。
御社の業務では、まず対面でお客様と接することができ、申込み後のアフターフォローにも携われると伺っています。
そこに責任感ややりがいなど強い魅力を感じ、御社の正社員を志望しました。
これはあくまで例なのですが、どうでしょう。
派遣でもどかしさや不満を感じたことを出すことで、前向きな正社員への想いを伝えることができます。
ライン作業だったら生産指導がしてみたいとか、事務なら各種申請フローのルール提案をして効率的にしたいとか……
そんな「正社員ならチャレンジできるのに」ということを盛り込んでみるのがおすすめです。
企業研究をする
派遣の場合はあんまり必要なかった人も多いハズ。
派遣会社の求人って、他の派遣会社に取引先がバレないように番地とか書いてないことが多いですしね。
でも正社員は別!
派遣なら仕事内容に魅力を感じたからだけでもいいけど、正社員の場合は「その会社を選んだ理由」も必要です。
実は先ほどの志望動機例にも、その会社を選んだ理由を記載しています。
御社の業務では、まず対面でお客様と接することができ、申込み後のアフターフォローにも携われると伺っています。
という部分ですね。
この1文があることで、自分がその会社を志望している理由がわかりやすくなっているんじゃないでしょうか。
企業研究では、正社員になりたい企業について研究し、その企業で働くメリットや自分が持つスキルや経験が企業にとってどのように貢献できるかを考えます。
正社員になることで企業にどのような価値を提供できるかを具体的に示すことが大切です。
具体的にというところが重要。
ここをどれだけ具体的にできるかで、よく調べてるなというのが相手に伝わります。
企業研究のコツについて、ポイントをいくつか挙げてみるとこんな感じ。
- 企業のHPや採用HPなどを見て、概要を確認する
- 採用ページや扱っている商品のページなどを見て、企業の強みを理解する
- 評判サイトなどで、社風などをチェックする
詳しく解説していきます。
企業研究のポイント:会社概要の確認
そもそもどんな会社なのかわからないと話にならなーい!!
当たり前なんですが、その会社がどんなことをしている会社なのかわかることが大事です。
派遣の場合はその部署の作業に関して、流れを知っておけばいいかもしれません。
しかし、正社員の場合は会社全体の概要を把握しておかなければなりません。
企業のHPをよくチェックして、どんなことをしている会社なのかや、従業員数、事業所・工場の場所など、基本的な情報はしっかり頭に入れておきましょう。
企業研究のポイント:会社の強みを確認する
会社の強みを理解することで、その会社を選んだ理由が具体的になります。
また、強みを理解することは自分の志望動機を伝えやすくするだけでなく、面接で好印象を持ってもらえることにもつながります。
その会社の強みを理解しているということは、その会社が今欲しいと考えている人材がどんな人材なのかの理解にもなるからです。
でもこの「企業の強み」、見つけるの難しいですよね。
そんなときは、会社の特徴を同業種と比較して調べてみるのがおすすめ。
他の会社との違いがわかれば、そこが会社の強みのハズ!
具体的には……
- 取り扱っているサービス・商品の対象者が他の会社と違う(サービス・商品について)
→その対象に貢献したいから~など理由を作れる - 事業展開が幅広い(事業について)
→〇〇や××についても関われるから~など理由を作れる - 月1回の勉強会がある・資格取得支援が手厚い(福利厚生や社風について)
→〇〇の言語に関しても興味があるため、実務で扱っている方から話を聞ける機会を設けてくれていてスキルアップできるから~など理由を作れる
会社の特徴を知れば、志望動機に使えることが無限にある!
採用ページにほかの会社と比べてどうとか、実際の商品ページにほかの商品と比べてどうとか書いてあることが多いと思うので、そこをきっかけによく調べてみましょう。
企業研究のポイント:評判・口コミサイトなどで社風を確認する
企業の評判や口コミのサイトを見てみたことはあるでしょうか?
実際に働いているor働いていた人が書いているものなので、外からではわからない会社のリアルを見ることができます。
いい評判ばかりではないので、気が滅入ることもあるかもしれませんが、全部を真に受けるのではなく、情報の取捨選択をすることで転職の参考になるハズ。
また、これは志望動機を考えるときにも参考になります。
面接のときに聞かれたことや、ほかの人が面接時に話した志望動機なども書いてくれていることがあるんです。
実際に採用された人の志望動機や受け答えを見ることができるのは、もはやチートですよね。
もちろん丸パクリはNG!!
真偽も保証できないので、あくまで参考レベルがおすすめ
おすすめのサイトはこちら
→ 転職会議国内最大級の転職口コミ情報が載っている人気のサイトです。
会員登録で48時間・自分が働いていた企業の口コミ投稿で最大90日間、見放題になります。
転職に役立つこと間違いなしなので、面倒でも我慢して口コミ投稿するのがおすすめです。
他の人の参考にもなりますし、48時間だけだと全部の情報チェックしきれなかったりしますからね。
徹底した企業研究が、志望動機のカギとなります。
自分自身の強みと志望職種のマッチングを考える
企業研究をしたことで、会社のことについてはよく知れたハズ。
次は、自分自身の強みを分析し、志望する職種にどのようにマッチングするかを考えます。
まず派遣社員としての経験やスキル、職場での実績や評価などを振り返り、自分の強みを具体的に明確にしましょう。
いわば自分研究ですね!
少しでも評価してもらえそうな点があれば、しっかり志望動機に混ぜ込みます。
また、自分が希望する職種の業務内容や求められるスキルについても把握し、自分の強みとマッチングする点を見つけ出しましょう。
相手がどんなことを求めているかがわからず、関係ないことをアピールしても意味ないですもんね。
これに関しては、企業研究をしっかりして、自分に何ができるのかを考えれば難しくないハズです。
パーソナルスキルのアピール方法を考える
パーソナルスキルとは……
コミュニケーション能力やリーダーシップ・プレゼンテーションスキルなど
個人の人格や能力に関するスキル
のことです。
派遣からの転職だと、経験やスキルよりこっちを求めている企業も多い印象。
よってパーソナルスキルも正社員として働く上で重要な要素となります。
たしかにどれだけ優秀でも、人格に問題のある人は採用されないよね
というわけでパーソナルスキルのアピール方法についてポイントを紹介します。
具体的な事例を挙げる
パーソナルスキルは、抽象的な概念であることが多いため、具体的な事例を挙げることが重要です。
「私はタスク管理が得意なので、周りの進捗状況なども気にかけていました!」
と言っても、本当か嘘かわからないですよね。
それよりも例えば……
「派遣先の部署では、他の部署の進捗によって残業時間が決まることが多々ありました。
自分の部署の社員が多忙な際は、私が他の部署の社員に進捗状況を確認し報告する役割を任されていました。
日々の生産予定数に関わってくることなので最初は緊張しましたが、状況把握能力や円滑なコミュニケーション力など一定の評価をいただいている証拠だと感じ、嬉しかったです。」
どうでしょうか。
文字数が全然違うのでなんとも言えないかもしれませんが、具体的に言うことで
「それなりに頼られていたんだな」
と説得力があるんじゃないかと思います。
派遣先での経験をアピールする
派遣社員として働いた経験を活かし、パーソナルスキルをアピールすることもできます。
例えば、教える能力をアピールする場合は……
「派遣元の会社から、現場リーダーを任されていました。
自分の会社の新人が来た際には、業務を教えるのはもちろん、環境に馴染みやすいように挨拶や声掛けなど積極的に行いました。」
といった具体的なポジションなども挙げると、より説得力があります。
こういう人いてくれると新人めっちゃ助かりますよね。
相手も同じように感じてくれると思います。
自己成長につながった経験をアピールする
パーソナルスキルは、個人の成長に関するスキルでもあります。
そのため、自己成長につながった経験をアピールすることもできます。
例えば事務系の派遣だった場合……
「MOSは学生時代に勉強した程度でしたが、現場での実践と自宅でも書籍等で学び直しExcelの関数など理解が深まりました。
かんたんなマクロであれば組むことができます。」
といった具体的な事例を挙げると、学習意欲を評価してもらいやすくなります。
また、内容によっては即戦力と判断してもらえることもあるでしょう。
繰り返しになりますが、具体的に書くのが重要です。
職務経歴書や履歴書に明記する
パーソナルスキルをアピールする際には、職務経歴書や履歴書に明記することが大切です。
相手に伝えなきゃ意味がない!
これまで挙げてきたようなパーソナルスキルのアピールは、面接で言う機会を待っていてもタイミングの来ないことが多々あるはずです。
せっかく職務経歴書の「業務内容」欄や志望動機欄があるので、しっかりアピールしておきましょう。
ポイントを押さえた志望動機で自分の気持ちを伝えよう
派遣社員から正社員への転職を目指す際、志望動機は非常に重要なポイントとなります。
採用担当者が求める人物像や企業の価値観に合致する志望動機を明確に示すことが、自分自身のアピールとしても重要です。
また、派遣から正社員への転職の場合、なぜ正社員なのかというポイントを押さえておくことは必須となります。
ということで、実際に志望動機を考える際は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 正社員として働く意義を考え、なぜ正社員なのか明確に応えられるようにする
- 企業研究を行い、求められる人物像や価値観を理解する
- 自分自身の強みや特徴を整理し、アピールポイントを見つける
- 企業研究で理解した企業のニーズと、自分のアピールポイントをマッチングさせる
- アピールポイントは職務経歴書や履歴書に明確に書いておく
- 熱意が伝わる志望動機にする
派遣社員から正社員への転職は正社員採用よりもハードルが高いとされていますが、しっかりとした準備と志望動機の明確化を行うことで可能性は十二分にあります。
しっかりとした準備をすることで、きっと前よりもその会社に対する志望度は強くなっているハズです。
あとはその熱意がしっかり相手に伝わるように、志望動機に取り組めば、正社員転職成功も遠くありません。
もしそれでも心配なときは、志望動機などの相談にのってくれる転職エージェントサービスなどもあります。
1度相談して、自信をもって採用に臨むのもいいかもしれません。
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